ANA国内線【PR】
弘田三枝子【MICO・ジャズ・ライヴ・イン・北九州】

今日は、午前中から街に出て買い物をしてきた。
その中に、ちょっと衝動買いに近いCDがあったので、取り上げる。
弘田三枝子のジャズアルバム(ライブ盤)である。

弘田三枝子は、1947年2月5日生まれ。東京都出身。60年「子供じゃないの」でデビュー。「悲しき片思い」「バケーション」などのカヴァー・ヴァージョンを次々と発表、「ミコ」の愛称で親しまれ、日本のポップス・クイーンとして不動の地位を築く。65年にはニューポートジャズフェスティバルに参加(ちなみに、このフェスティバルの出演者としては、スタン・ゲッツ、ジョン・コルトレーン、ウェス・モンゴメリー、デューク・エリントンらそうそうたる面々がおり、マイルス・デイヴィスは交通事故で怪我をして出演できなかったそうである)。69年「人形の家」で日本レコード大賞歌唱賞を受賞している。
そして、CDの帯には「1998年に自主制作盤の形で発売され(録音は97年)、ごく一部のファンにのみ販売されて、『幻の名盤』と長い間ファンの間で再発が望まれていた本作がついに、10年の歳月を経て日の目を見る。熱烈なミコ・ファンを自認する北九州の高野啓一氏によるプロデュースで、当時、高野氏の自費で制作され、ごく少量が流通しただけで、現在、その内容の良さからネット上では一万円近い価格がつくプレミア盤で、まさにファン待望の再発盤」とある。

何を隠そう、シュミットは隠れミコ・ファンであり、以前から弘田三枝子のCDは欲しいものの一つであった。(ほかにも、隠れザ・ピーナッツ・ファンでもある)
栄のタワーレコードに行き、ジャズのコーナーをつぶさに見ていたときに見つけたもので、思わず手に取ってレジに並んでしまっていたのだ。
で、帰ってきて早速聴いてみると、紛れもない、シュミットが知っているあの弘田三枝子であった。
その声質、歌唱力は10年前というから51歳くらいなのだが、全く衰えることなく、瑞々しく素晴らしいものであった。

収められているのは、5曲目のオリジナルを除いて、全部がスタンダードナンバー。
すべての曲が良いのだが、特に良いのはスローバラードの“Someone to watch over me”と“Stardust”である。
弘田三枝子の歌唱力・表現力の豊かさ・すごさが実感できる2曲だ。
これら2曲とは別に、時折聴かれるスキャットは実にうまい。日本人離れしていて、安心して聴いていられるしとても楽しいのである。
また、バックの伴奏もしっかりしていて、とてもうまい。
メンバー全員の力量が平均しているのと、歌伴を良く分かっている人たちである。
ソロ以外で目立ちすぎることが全くなく、つぼを心得ていてヴォーカリストを引き立てるのがとても上手である。
そして、ソロはソロでそれぞれのパートとしてとてもかっこいいソロを取っている。
バンドとしてみても、とても安心して聴いていられるバンドである。

弘田三枝子というと「人形の家」の大ヒット、とか整形美人など、とかく固定されたイメージが強すぎて、スタンダードジャズとは結びつきにくいのだが、このCDを聴いてみるとそれらの浅薄な批評が吹っ飛び、しっかりと地に足のついたボーカリストとしての弘田三枝子像が見えてくる。
出来れば、この目でこの耳で生の弘田三枝子を確かめてみたいものである。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
弘田三枝子
“MICO・ジャズ・ライヴ・イン・北九州”
Recorded Live at "Big Band"(kokura) on November 8, 9 1997
(POPMAY 39)


弘田三枝子(vo)
田部俊彦(ts,as,fl)
井島正雄(b)
岩崎大輔(pf)
藤山英一郎(ds)

01. Teach Me Tonight
02. On A Clear Day
03. Someone To Watch Over Me
04. Bye Bye Blackbird
05. A Woman Am I
06. I'm In The Mood For Love
07. Chattanooga Choo Choo
08. Stardust
09. This Is Swing
    世界は日の出を待っている
    How High The Moon
    Confirmation
    Four Brothers
    Fling Home
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-



by schmidte | 2008-06-15 16:42 | JAZZ
<< 藤井郷子【トレース・ア・リバー】 高柳昌行【ライブ・インディペン... >>