![]() ヴォーカリストの越智 順子さん(おち・じゅんこ、本名堺順子〈さかい・じゅんこ〉)が27日、午前2時30分死去、43歳。 通夜は28日午後7時、葬儀は29日午後1時30分から大阪市北区天神橋4の6の39の公益社会館天神橋で。喪主は夫堺重幸さん。 高知県出身。幼い頃から両親の影響で音楽に親しみ、大学時代はバンドでベース兼ヴォーカルを担当。 地元関西を中心に展開するハイレベルなライブ・パフォーマンスを通じてJ-JAZZシーンにおいて非常に高い評価を得ていた。 日本人離れした声量と抜群の歌唱力を持ち、現在最も活躍が期待されるジャズシンガーであった。 レパートリーは幅広く、ジャズ・スタンダードはもちろん、R&B、POPS、ゴスペルの名曲まで歌いこなす実力派。またステージ上では、ライブだけではなくMCも売りの1つ。 1999年10月リリースの自主制作CD”EXPOSURE”では、STEREO誌99年度下半期最優秀録音盤に輝くと同時に、ジャズ・ライフ誌99年度ディスク・グランプリ・ヴォーカル部門でベスト4を獲得。 2001年11月、満を持してヴィレッジ・レコードよりメジャー・デビューアルバム「JESSE」をリリース。 2004年12月、ストリングスをフィーチャーした超ゴージャスな作品「I want you」をリリースした。 関西は元より東京でも多数のライブ活動を展開。その数は年間200ステージ以上にものぼった。 CDは他に「What do you want for "LOVE" ?」。 あまりに若い死であった。 合掌。 ![]() テナーサックス奏者のジョニー・グリフィンが、7月25日、フランス西部ビエンヌ県の自宅で亡くなった。80歳だった。 1928年4月24日、米国シカゴ生まれ。 テナー・サックス奏者。 45年にライオネル・ハンプトン楽団に参加。 50年代にはジャズ・メッセンジャーズやセロニアス・モンクのグループなどで演奏。小柄ながらビッグ・トーンを吹き鳴らし、力強くエモーショナルな演奏で人気を獲得。“リトル・ジャイアント”の愛称で親しまれた。 1950~60年代のモダンジャズ界でテナーサックス奏者の第一人者となった。 パッセージを世界最速で吹く男としても名をはせた。 代表作はブルーノート盤『ア・ブローイング・セッション』、リバーサイド盤『ザ・リトル・ジャイアント』『ザ・ケリー・ダンサーズ』など。 合掌。 ![]() フリー・インプロ系のトランペッター、ピーター・エヴァンスのリーダーアルバムである。 彼のことは全く知らなかったのだが、ディスクユニオンの評が比較的良かったので購入。 とりあえずwikipediaで調べてみると、どうやらニューヨークを拠点にしている、アヴァンギャルド系のミュージシャンらしい、ということまでは判明。 生年月日等については不詳。 写真のように、まるでブラスバンドに参加している学生のような風貌である。 もしかしたら、このアルバムが初リーダーアルバムかもしれない。 演奏は、フリーではあるのだが、もう少しアイデアというかイマジネーションが欲しいところである。 良く訓練されていて、基礎をしっかりと学んだ、という吹き方をする人である。 それゆえ、もう少しいやもっと冒険心あふれる演奏をしてみても良いのではないだろうか。 特に、5曲目の"Frank Sinatra"は15分近くに及ぶ力作とは思えるのだが、どうも間延びしているとしか感じないのである。 ![]() 聴いていて面白いのは、リーダーであるピーターよりも、ギターのブランドン・シーブルックか。 彼はギター以外にもエレクトロニクスも担当していて、なかなか変化に富んだ良い演奏をしている。 そして、ドラムのケヴィン・シーも軽やかで創造性ゆたかな、そして刺激的なプレイをしている。 全体を通して言えるのは「もっと緊張感を!」ということか。 今後を期待しても良い連中ではある。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- Peter Evans " ! " (Fire House FH12-04-01-004) Recorded on February 10 & 11, 2007 Peter Evans (tp) Brandon Seabrook (g, electronics) Tom Blancarte (b) Kevin Shea (ds) 01. !!!!! 02. Bodies and Souls 03. How Long 04. Tag 05. Frank Sinatra 06. Iris 07. The 3/4 Tune ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- ![]() 藤井郷子という人には初めて触れる。 簡単にプロフィールを紹介しておくと、 東京生まれ。アヴァンギャルド系ピアニスト、作編曲家。 クラシック・ピアノを学んだ後、ジャズのインプロヴィゼーションに傾倒する。 プロ活動開始後にバークリー音楽院に留学。数年後、ニューイングランド音楽院でも学んだ。 ニューヨークでは前衛派のミュージシャンと活動。ポール・ブレイと2台のピアノで即興演奏を展開した『サムシング・アバウト・ウォーター』を1996年にリリース。 97年帰国後も、世界を股にかけ、旺盛な創作活動を展開している。 とある。 このアルバムは自身のレーベル"LIBRA”よりリリースされている。 なるほど、聴いてみるとフリージャズというよりは現代音楽的なテイストを持った人のようでもある。 作風は、アグレッシブにしてアヴァンギャルド、時折垣間見える日本人的奥ゆかしさ、間の取り方に好感が持てる。 完全なフリーインプロヴィゼーションでないにしろ、演奏から放たれる緊張感やパワーは、聴きごたえ充分なものを持っている。 このような日本人ピアニストが、それも女性ピアニストがいることに、我々日本人は大きな誇りを持っても良いだろう。 それほど独自の音楽世界を持った人だと思えるし、とても秀でたクリエイターだと思う。 メンバーのマーク・ドレッサーやジム・ブラックも、きちんと自分の音楽観を持っている人たちのようだ。 あらかじめコンポジションされた部分の演奏と、インプロ部分の演奏にギャップがなく、安定した演奏を展開できる人たちである。 このようなしっかりしたバックに支えられて、藤井はのびのびと演奏しているように思われる。 どの曲も、一応はテーマらしきものを持っており、そのテーマを壊していきながら、3人のインタープレイへとなだれ込んでいく。 そして緩急自在な展開は聴いていてほれぼれするほど見事なものである。 ”Trace A River"と名付けられているだけあって、川の流れを彷彿とさせる、とてもイマジネーションに富んだアルバムである。 予定調和とフリー・インプロヴィゼーションの世界の境界を自由自在に往ったり来たりしている様が、まるで映画を見るように脳裏に浮かんでくる。 今年12月には、このトリオでの日本ツアーが予定されているらしいので、とても楽しみである。 このような素晴らしい才能には是非直に触れてみたいものである。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 藤井郷子 ”Trace A River” LIBRA Records 203-020 Recorded on December 23, 2006 *Recorded on July 13, 2007 藤井郷子 (pf) マーク・ドレッサー (b) ジム・ブラック (ds) 01. Trace A River 02. Take Right 03. Manta 04. A Maze Of Alleys 05. Day After Tomorrow* 06. Kawasemi 07. February* ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- ![]() 今日は、午前中から街に出て買い物をしてきた。 その中に、ちょっと衝動買いに近いCDがあったので、取り上げる。 弘田三枝子のジャズアルバム(ライブ盤)である。 弘田三枝子は、1947年2月5日生まれ。東京都出身。60年「子供じゃないの」でデビュー。「悲しき片思い」「バケーション」などのカヴァー・ヴァージョンを次々と発表、「ミコ」の愛称で親しまれ、日本のポップス・クイーンとして不動の地位を築く。65年にはニューポートジャズフェスティバルに参加(ちなみに、このフェスティバルの出演者としては、スタン・ゲッツ、ジョン・コルトレーン、ウェス・モンゴメリー、デューク・エリントンらそうそうたる面々がおり、マイルス・デイヴィスは交通事故で怪我をして出演できなかったそうである)。69年「人形の家」で日本レコード大賞歌唱賞を受賞している。 そして、CDの帯には「1998年に自主制作盤の形で発売され(録音は97年)、ごく一部のファンにのみ販売されて、『幻の名盤』と長い間ファンの間で再発が望まれていた本作がついに、10年の歳月を経て日の目を見る。熱烈なミコ・ファンを自認する北九州の高野啓一氏によるプロデュースで、当時、高野氏の自費で制作され、ごく少量が流通しただけで、現在、その内容の良さからネット上では一万円近い価格がつくプレミア盤で、まさにファン待望の再発盤」とある。 何を隠そう、シュミットは隠れミコ・ファンであり、以前から弘田三枝子のCDは欲しいものの一つであった。(ほかにも、隠れザ・ピーナッツ・ファンでもある) 栄のタワーレコードに行き、ジャズのコーナーをつぶさに見ていたときに見つけたもので、思わず手に取ってレジに並んでしまっていたのだ。 で、帰ってきて早速聴いてみると、紛れもない、シュミットが知っているあの弘田三枝子であった。 その声質、歌唱力は10年前というから51歳くらいなのだが、全く衰えることなく、瑞々しく素晴らしいものであった。 収められているのは、5曲目のオリジナルを除いて、全部がスタンダードナンバー。 すべての曲が良いのだが、特に良いのはスローバラードの“Someone to watch over me”と“Stardust”である。 弘田三枝子の歌唱力・表現力の豊かさ・すごさが実感できる2曲だ。 これら2曲とは別に、時折聴かれるスキャットは実にうまい。日本人離れしていて、安心して聴いていられるしとても楽しいのである。 また、バックの伴奏もしっかりしていて、とてもうまい。 メンバー全員の力量が平均しているのと、歌伴を良く分かっている人たちである。 ソロ以外で目立ちすぎることが全くなく、つぼを心得ていてヴォーカリストを引き立てるのがとても上手である。 そして、ソロはソロでそれぞれのパートとしてとてもかっこいいソロを取っている。 バンドとしてみても、とても安心して聴いていられるバンドである。 弘田三枝子というと「人形の家」の大ヒット、とか整形美人など、とかく固定されたイメージが強すぎて、スタンダードジャズとは結びつきにくいのだが、このCDを聴いてみるとそれらの浅薄な批評が吹っ飛び、しっかりと地に足のついたボーカリストとしての弘田三枝子像が見えてくる。 出来れば、この目でこの耳で生の弘田三枝子を確かめてみたいものである。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 弘田三枝子 “MICO・ジャズ・ライヴ・イン・北九州” Recorded Live at "Big Band"(kokura) on November 8, 9 1997 (POPMAY 39) 弘田三枝子(vo) 田部俊彦(ts,as,fl) 井島正雄(b) 岩崎大輔(pf) 藤山英一郎(ds) 01. Teach Me Tonight 02. On A Clear Day 03. Someone To Watch Over Me 04. Bye Bye Blackbird 05. A Woman Am I 06. I'm In The Mood For Love 07. Chattanooga Choo Choo 08. Stardust 09. This Is Swing 世界は日の出を待っている How High The Moon Confirmation Four Brothers Fling Home ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- ![]() フリージャズとして、非常に質の高い演奏である。 今から38年も前に録音されたこのCD(当時はレコードである)は、日本のフリージャズが優れて正しい方向に向かっていたことを証明している。 1曲目ではアコースティックギターが、そして2曲目ではエレキギターがフィーチャーされ、前者では音と音の間にある静寂が強調され、後者は爆音とノイズによるコレクティブ・インプロヴィゼーションとして展開される。 1曲目の“Herdman's pipe of Spain”は、静かな静かな導入部を持ち、やがて高柳によるテーマとも思えるメロディーが簡単に奏でられたりするが、これが意図的なものなのか偶発的なものなのかは分からない。 いずれにしろ、フリー・インプロヴィゼーションという大きな波に飲み込まれ、時間の彼方に消え去っていくものである。 ベースの吉沢は楽器を笛に持ち替えて演奏もしている。 その乾いた大草原を思わせる音色は、彼らが演奏している“フリー・ジャズ”というものが、アメリカのいわゆる“ジャズ”から解き放たれていることを感じさせてくれる。 そして、何より素晴らしいのは、目立ちすぎることなく確実に自分の世界を構築しながら演奏を続ける、ドラムスの豊住芳三郎である。 彼の演奏もまた、ジャズからの解放を強く意識させてくれるものであり、日本におけるフリー・ジャズの独立性を証明しているのではないだろうか。 リーダーの高柳はといえば、デレク・ベイリーとはまた別な音楽の地平を手に入れたかのように、淡々と弦をはじいており、艶やかな音色の中に強固な意志と個性を秘めた演奏がとても好ましいのである。 2曲目の“Mass Projection”は、一転してパワー・プレイへと変わる。 1970年という年は、大阪万博が開幕したりアポロ13号が打ち上げられるなど、未来を感じさせる出来事があった反面、よど号ハイジャック事件や三島由紀夫の割腹自殺などが起こった激動の年でもあった。 そんな時代背景を意識しながらこの曲を聴くと、実にすんなりと音が耳の中に入ってくるような気がする。 この時代に、日本においてこれだけのノイジーな演奏が出来たのは、おそらく高柳だけであったろうと思われる。 ペーター・ブロッツマンのプレイに勝るとも劣らない、優れたフリージャズプレーヤーが日本にいたことは、我々日本人にとっての誇りであり、日本の音楽界にとってのとても大きな収穫だったのではないだろうか。 1曲目とは正反対のソリッドなノイズで演奏する高柳を、出来ればこの目で直に見てみたかったと思う。 38年前に記録された音たちが、今、現代の空気を震わせてこの世によみがえる。 しかし、決して歴史の中に埋もれていた音たちではない。 今この世によみがえったとき、その時も、その音どもは香しい芳香とともに我々の五感を刺激し、音楽の未来について考えさせてくれるのである。 ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− 高柳昌行NEW DIRECTION “Live Independence” Recorded on 11 and 12 March, 1970 at "Station '70" 高柳昌行(g) 吉沢元治(b) 豊住芳三郎(ds) 01. Herdman's pipe of Spain 02. Mass Projection 評価:*****(最高に素晴らしい) ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
名古屋に引っ越してくる前、テレビを手放したので、現在はテレビなしの生活をしています。もう一週間になりますが、これといって不便はないし、もともと川崎にいる頃からテレビはほとんど見ていなかったので、寂しくも何ともありません。
ただし、ラジオだけは欠かすことができず、家にいる時でCDやiTunesを聴いていない時は必ずラジオ(FM)を聴いています。 こちらに来てから、いろいろなFM局を聴きましたが、一番しっくり来たのが79.5MHzのRADIO i(レディオ・アイ)です。 雰囲気が何となくJ-WAVEに似ているのと、何といっても月〜木の毎日、ジャズ専門の番組(R-i Jazz)を22時から24時(金曜日は21時〜24時)に放送していることでしょう。(土曜日は別のジャズ番組が1時間あります) 関東でもこんな局はなかったのではないかと思うのですが。 おまけにこの番組、トークがほとんどないので、純粋にジャズを楽しむことができるんですね。 夜、帰宅してからネットサーフィンをすることが多いシュミットとしては、とても楽しみなひとときになりました。 贅沢を言わせてもらえば、フリージャズの番組なんかがあればもっと良かったのに、てな感じでしょうか。 ![]() 1969年というから今から40年近く前に録音された、"Nipples"に収めきれなかった3曲である。 "Nipples"と同じように、非常に高度にコントロールされた、抑制されたアナーキーさを感じさせる1枚である。 1曲目の表題曲"More Nipples"は、メンバー6人全員の個性的な演奏を隅々まで良く聴くことができる、落ち着いた演奏となっている。 とはいえ、ブロッツマンはじめヨーロッパフリージャズを代表する面々であるからして、その緊張感のすごさは容易に想像できるであろう。 何故か、聴きながらノスタルジックなあるいはロマンティックな気分になってしまった曲である。 2曲目の"Fiddle Faddle"は、一転ブロッツマンの絨毯爆撃のような咆吼が聴けるカルテットの演奏。 が、ただ吹きまくっているわけではなく、ヴァン・ホーフのピアノと充分にコミュニケーションをとりながら演奏しているのが良く分かる。 また、脇を固めているベニンクやニーベルガルも濃密な演奏を聴かせてくれて、大いに楽しめる曲となっている。 3曲目の"Fat Man Walks"は、前2曲とは全く異なった、フォークソング調のメロディーで始まる曲である。 to Robert Wolfgang Schnellとクレジットされていることから、ロバートなにがしに捧げられた曲と思われるし、”Fat Man”はこのロバートであろう。 フォークソング調ではあるが、やがてブロッツマンのフリーインプロヴィゼーションになってからは、彼ら一流の演奏が繰り広げられる。 それにしても、"Nipples"同様、とても40年前の作品とは思えない完成度の高さには驚いてしまう。 2008年の演奏と言われても、何ら不思議はない輝きとエネルギーの密度を持った作品である。 フリージャズ、またはフリーインプロヴァイズドミュージックの持つ魅力の一つである。 そして、これらミュージシャンたちが、現在進行形でアナーキーな演奏をバリバリと聴かせてくれていることに感謝しないではいられない。 フリージャズに栄光あれ! ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− Peter Brotzmann "More Nipples" UMS/ALP236CD Recorded on April 18 and 24, 1969 Peter Brotzmann (ts) Evan Parker (ts) Derek Bailey (g) Fred Van Hove (pf) Buschi Niebergall (b) Han Bennink (ds) 01. More Nipples 02. Fiddle Faddle 03. Fat Man Walks 評価:*****(最高に楽しい) ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− ![]() 賛美歌のような、あるいは黒人霊歌のような、そんな一種スピリチュアルな静かな導入からこのアルバムは始まる。 その声はあたりの空気を震わせ、天高く舞い上がるように上昇したかと思えば、次の瞬間地を這うがごとく舞い降りてくる。 そして、やがて声が絶叫に変わる頃には、聴く者の意識をその音楽に引きつけずにはおかないのだ。 ソニーシャーロックの音楽は、ジャズのイディオムを使わずに全く自由な発想から始まっているように思われる。 それは、既成の音楽を破壊することから始めるのではなく、純粋に新たな音楽を創り上げているように聴こえる。 そしてそれは、まるでヨーロッパのフリージャズのように、アメリカから解き放たれ、己の世界を見つけたかのように優れて自由で奔放な音楽なのだ。 1940年に生まれ、57年にエコーズというドゥーワップのグループで初録音をしたシャーロックは、すぐにモダンジャズと出会い、やがてオーネット・コールマンの音楽を聴くことになる。 そして、オーネットから多大な影響を受けたシャーロックはセシル・テイラーの音楽などとも出会いながら、自分の世界を創っていく。 彼は、ロック界の大スタージミー・ヘンドリックスにも影響を与えたミュージシャンで、その独創的な演奏はその独創的さゆえに、雑音としてしか受け取られない時期もあった。 このアルバム"Black Woman"は、そんな彼が69年に制作した最初のリーダーアルバムである。 アメリカ黒人でありながら、ジャズ臭さの全くないこのアルバムは、フリージャズの歴史の中でも特別な価値があるように感じてならない。 聴けば聴くほど、その魅力は深まるばかりで、彼の奥さんであるリンダ・シャーロックの声は聴く者の耳をとらえて放さない。 ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− Sonny Sharrock "Black Woman" Water (water 152) Sonny Sharrock (g) Dave Burrell (pf) Norris Jones (b) Milford Graves (ds) Linda Sharrock (voice) Teddy Daniel (tp) Richard Pierce (b) Gary Sharrock (bells) 01. Black Woman 02. Peanut 03. Bialero 04. Blend Willy 05. Portrait Of Linda In Three Colors, All Black 評価:*****(最高にフレッシュ) ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− ![]() 今日は朝から雨が降りっぱなし。 こんな日はやっぱり乾いた音のモンクを聴くに限る。 ということで選んだのが"Misterioso"。 キリコの絵がジャケットに使われていることで、話題になったアルバムである。 熱くグルーヴするバップのリズムに、モンクのピアノが乗り、聴くものをおおいに楽しませてくれる。 モンク独特の節回しは言うまでもなく、tsのジョニー・グリフィンが何ともいえない味を醸し出していて、当時(1958年)としては充分にアヴァンギャルドな演奏だったんじゃないかな、なんて思ってしまう。 とにかく、シュミットにとってモンクはドルフィーやアイラーと並ぶ、3大スーパースターのひとりである。 いつどんなときでも、新鮮なその演奏は永久不滅と言ってもいいだろう。 今日は、通勤の行きと帰りで1回ずつ、そして帰ってきてからも聴いているから、計3回聴いたことになる。 何度聴いても、飽きのこないいいアルバムだと思う。 ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− Thelonious Monk "Misterioso" Riverside(UCCO 5049) Recorded at Five Spot in New York at July 9th, and August 7th, 1958 Thelonious Monk ( pf ) Johnny Griffin ( ts ) Ahmed Abdul Malik ( b ) Roy Haynes ( ds ) 01. Nutty 02. Blues Five Spot 03. Let's Cool One 04. In Walked Bud 05. Just A Gigolo 06. Misterioso 07. Round Midnight 08. Evidence 評価:*****(最高にホットでかっこいい) ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− < 前のページ次のページ >
|
検索
カテゴリ
お気に入りブログパーツ
タグ
以前の記事
2010年 03月
2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 04月 2005年 03月 最新のコメント
最新のトラックバック
お気に入りブログ
おすすめキーワード(PR)
ファン
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||